菅野　　：あと初めましてのときのお互いの印象は？っていうことなんですけど…。初めて会ったのは私がLIVEを観に行ってそこで会ったのかな？

SKY-HI　：その前はないか。会ってはないのか。初めて会ったときすごかったですよ。後光が射していたから。肌が透明すぎて細胞が見えるんだよね…よく見ると。人体模型とかのアレを想像してもらえれば。そんな感じでした。

菅野　　：私の初めましての時の印象はスターですよ。スター降臨。これがカリスマか！っていうくらいすごい輝きを放ってて…お互いに光を放ってたってことですね。

SKY-HI　：バチン！バチバチン！

菅野　　：これから4週やっていくんでよろしくお願いします。

SKY-HI　：お願いします。

菅野　　：毎週違った角度からLIVEをテーマにSKY-HIとともにお話していきたいと思います。まず１週目のテーマは「初めて観たLIVE」。覚えてますか？

SKY-HI　：すげぇ覚えてますよ！2つお話させてもらおうと思って。初めて観たLIVEと初めてチケット自分で買ったLIVEと、両方お話させてもらおうと思うんですが。

菅野　　：じゃあまず本当に純粋に初めて観たLIVEのほうは？

SKY-HI　：東京ドームのT.M.Revolution。

菅野　　：おぉ！いくつくらいのときに？

SKY-HI　：小学校高学年でした。電車乗り継いで。

菅野　　：これはどういったきっかけで行ったんですか？

SKY-HI　：T.M.Revolutionが歌番組とかに出てるのを見て喜んでいる日高少年がいたんだけど、それを親とかは知っていて。で、母親の友達がチケット買ったんだけど行けなくなっちゃったみたいで困っていたらしくて、うちの息子がたしか…みたいな。そんな流れでチケットを頂くことができまして。

菅野　　：これは友達とかと行った？

SKY-HI　：そうそう。2枚あったから幼馴染みの友達を連れていって。

菅野　　：小学生だけで行った？

SKY-HI　：そうそう、小学生だけで。

菅野　　：観た印象、覚えてますか？

SKY-HI　：覚えてる。登場で見失うっていうね。

菅野　　：登場で見失う？！

SKY-HI　：視線誘導っていうか、こっちから出てくると思わせてこっち～！みたいなのあるでしょ。

菅野　　：あー！うん、うん。

SKY-HI　：でも初めてだから、こっちから出てくると思ったらそっち見るからさ。しかも歌始まりだったの、１曲目が。“Burnin' X'mas”で。

菅野　　：出た！“Burnin' X'mas！”。

SKY-HI　：声が聞こえてからしばらくして、あ、いた！って。あとは帰りの電車で東京ドームだから帰りの総武線がパンパンで。大変だと思ったんだけど小学生2人だから年上のお姉さんが守ってくれて。

菅野　　：その頃からそうやって女の人がちゃんと守ってくれるんですね。

SKY-HI　：それが今のワイフなんですけど。

菅野　　：ウソやめてって（笑）。

SKY-HI　：ワイフって響きいいよね（笑）。

菅野　　：スター感あるね（笑）。なるほど。じゃあそんなT.M.RevolutionのLIVEが純粋なる初LIVE。じゃあその後、意志を持ってチケットを自ら買って行ったLIVEは何だったんですか？

SKY-HI　：高校1年生か中学3年生のときのGREEN DAY。

菅野　　：おぉ！GREEN DAY！これはどこで？

SKY-HI　：さいたまスーパーアリーナのBブロックかな。

菅野　　：すごい。ブロックまで覚えている。

SKY-HI　：そうそう。Bブロックの最前列で観た。

菅野　　：わぁ！結構前の方まで攻めに行って。

SKY-HI　：そうそう。GREEN DAY、ギター弾けるヤツをステージに上げて弾かせるんだだけど。「ギター弾けるヤツ〜」（というMC）で俺、手を挙げて、たぶん指さされた！って思ったんだけど、高校生でその時弾けなくて。弾けないのに挙げちゃって。ごめん、ビリー・ジョーって思った（笑）。すごい覚えてる。

菅野　　：そんなんだ（笑）。元々、GREEN DAYが好きだった？

SKY-HI　：そう。GREEN DAYこの頃すごい好きだったな。今ももちろん好きですし。

菅野　　：そのLIVEを観てどう感じたか覚えてますか？

SKY-HI　：その時はただひたすら、なにせ楽しいっていう、異常なまでに楽しいって感じだったんだけど。今冷静になると、パワーコードだけで、しかもほぼ3コード、曲によっては4コードみたいなものだけであの時間、あの曲数、あのメロディー、あんだけ楽しい、しかも言葉が通じない我々で…これ異常だなって今考えると思いますね。強い。「え？こんなに無駄なものないの？」みたいなさ。それが一番すごいですよね。

菅野　　：そして切れ味鋭い。

SKY-HI　：すごかった。もう最高でしたね。最高に最高だった！！

菅野　　：これ観に行ってる時は日高くん（SKY-HI）はもう自分のステージに立ったりしてる頃？

SKY-HI　：してると思う。それこそ現UNISON SQUARE GARDENのみんなとかに誘ってもらってライブハウスでLIVEやったりしてた。ドラム叩いて。

菅野　　：え？！ドラマーだったの？

SKY-HI　：そうそう。バンドやってて。UNISONのみんなと同じ高校だったから。

菅野　　：へぇー！

SKY-HI　：噂によると（UNISONのベースの）田淵さんは一度、UNISONの前進のバンドで（SKY-HIを）ドラマーに誘ってたって、田淵さんと斎藤さんは言うんだけど、俺は誘われた記憶がなくて…。

菅野　　：ウソ？！

SKY-HI　：今、記憶を掻き集めたら、田淵さんは中学も一緒で、その時部活も一緒で仲良い先輩だったの。中3〜高１くらいで2年くらいあんまり会話がなくなって、田淵さんはその期に変貌を遂げているから。

菅野　　：そうなんだ（笑）。

SKY-HI　：スポーツ少年からオタクのジャンルに足を踏み入れてたから、急に俺に話しづらかったっぽくて、すごい遠回しに誘ってくれてたっぽい（笑）。

菅野　　：なんと！それを受けていたら今、UNISON SQUARE GARDENだったかもしれないってことなんですね。しかもドラマーで。

SKY-HI　：（UNISONのドラマーの鈴木）貴雄さんのドラムを聞いてると、良かった俺じゃなくてって思うよね。ほんとに。

菅野　　：でも今は違う形で一緒に音楽をやったりとか、すごいドラマチックな話なんだ。

SKY-HI　：すごい楽しいですよ。それでその頃、彼らもまた色々やってたんですけど、僕らは結構そういうメロコアと言われるものの影響をすごい受けてましたね。GREEN DAYとかSUM 41とか手数の多いフィルにやっぱ惹かれちゃうんですよね、ドラマーの子達は。

菅野　　：ドラマーあるあるでもあるのか…。

SKY-HI　：結構ドラム入りは（エリック）クラプトンで、スティーヴ・ガッドだったりして、そういうジャズドラムとか後ろでレイドバックしてるようなものをずっと好んでたんだけど、思春期の後半、中3〜高１くらいでやっぱメロコアとかに当てられて。メッセージとか…ちょうど当時がブッシュ政権で戦争色が強い頃のアメリカで、それに対して中指立てるっていうスタンスのGREEN DAYとかSUN41とか超カッコ良くて。

菅野　　：その頃、ドラムを叩いていた日高少年に刺さった音楽だったんだ。今、この日の（GREEN DAY）のセットリストがあるんですよね、ここに。

SKY-HI　：すげぇ覚えてるもん、このセットリスト。

菅野　　：印象的だった曲とかは？

SKY-HI　：１曲目…いっちゃいます？

菅野　　：お！じゃあその曲いきますかね。曲紹介をお願いします。

SKY-HI　：では聞いてください。一生懸命作りました。僕たちGREEN DAYで“Welcome to Paradise”。

菅野　　：あれ！？（笑）。

ARTIST INFORMATION

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SKY-HI

2005年AAAのメンバーとしてデビューし、同時期からソロ名義「SKY-HI」として都内クラブ等でマイクを握り、活動を始める。レーベル非公認でMCバトルやクラブに出入りする日々が続く。
2012年に自身主宰のコラボレーション楽曲制作企画「FLOATIN’LAB」が話題となり、CD化してリリース。
KREVA等多数アーティストの楽曲への客演や各地でのライブも経て、同年「WOOFI’N AWARD 2012」のベストオブラッパー部門を受賞。
2013年、満を持してメジャーデビューを果たし、2014年3月には1st. AL『TRICKSTER』をリリース。同年6月、MTV VMAJ 2014 BEST HIP HOP VIDEO受賞。その卓越したスキルと豊かな音楽性によりHIP HOPシーンのみならずROCKやサブカルシーンにおいても注目を集めた。
2015年、全国9公演1万人動員の全国ツアー「Ride my Limo」を完遂。12月には追加公演として3大都市ZEPPツアーを行い、自らがバンド音源や演出、照明に至るまでプロデュースし、フルバンドにダンサーを入れたSUPER FLYERSと称する総勢13名とステージに立ち、エンターテイナーとしての力量を見せつけた。
2016年1月、2nd. AL『カタルシス』をリリース。1枚のアルバムの中に緻密に計算されたストーリーと広い振れ幅の楽曲と、メッセージが詰まったこのアルバムはリリシストとしての力量が遺憾なく発揮された。2016年2月から全国7箇所7公演で行われた初の全国ホールツアー「SKY-HI HALL TOUR 2016 ～Ms. Libertyを探せ～」は新たにコーラスも参加し、ソールドアウトとともに成功。音楽業界にSKY-HIの名を知らしめるツアーとなった。
ツアー以降は他に類を見ないエンタテイメント性が評判となり、様々な大型フェスにも出演し、ジャンルを超えた存在感を発揮。
2017年1月に3rd Album「OLIVE」をリリース。音楽業界はもちろん、業界外からも注目を浴び、シンガーソングライターとしてのポジションを確立。
同年3月からは全国13都市15公演の「SKY-HI HALL TOUR 2017-WELIVE-」を開催し、5月2日・3日に東京日本武道館2Daysでファイナルを迎えた。
同年10月からは国内はもちろん、上海、台湾、香港、Los Angels、New York、Paris、Londonと世界ツアーとなる規模でLIVEハウスツアーを開催。
2018年は幕張メッセ2Daysを含む、15箇所19公演のホールツアー「SKY-HI TOUR 2018-Marble the World-」を開催した。