LIVE MASTERS
2018.06 GUESTSKY-HI
テーマこれからのSKY-HI
菅野 :菅野結以が@FMからお送りしています『LiveFans』6月のマンスリーゲストは、この方です。
SKY-HI :どうも。SKY-HIです。よろしくお願いします。
菅野 :よろしくお願いします。いろいろLIVEのお話を伺ってきましたけど最終週なんですよ、今週。なので、今まで音楽の話をいろいろ聞いたので、今日はプライベートの話を聞こうかなと。最後だからさ(笑)。忙しい毎日だとは思いますが、プライベートでの夢とかあります?
SKY-HI :温泉行きたいなぁ(笑)。
菅野 :(笑)。休みってあるんですか?
SKY-HI :休むと思えば休めるんだと思うんだけど、作りたいものが多い今日この頃。
菅野 :今日この頃に始まった話ではない気もするけど…。
SKY-HI :そうなんだよね。作るときって何も考えないで作るならそれはそれでいいんだけど、なんとなく周りにも宣言するから、スタッフとかに。このくらいにこういうの出しますとか。言っちゃうとやんないとヤバいじゃないですか。勝手にプレッシャーはかかってるっていう…。
菅野 :自分で自分にプレッシャーをかけてる。
SKY-HI :でもポンポコポンポコ作ってるのが一番ストレス解消になってる気もするから。たまに異常な時がきて、朝5時くらいに起きて、9時くらいまでにアホみたいにたくさん(曲を)作る。ポンポコポンポコできる(笑)。
菅野 :すごい!
SKY-HI :トリップタイムみたいな。すげぇ頑張ってるとたまに来る。だいたいそれの前はできない時期が続いたりしていて。
菅野 :音楽のことを考えていない瞬間はないんですか?
SKY-HI :瞬間はないかもなぁ。でも漫画はめっちゃ読むし、最近Netflixに前から入ってたんだけどずっと見てなかったから、あんまりにも金銭をドブに捨ててるなと思って、ちょっと話題になってたヒップホップアーティストのインタビューとか、Netflixにあがっているやつ見たりとかはしたかな。
菅野 :そこでもやっぱり音楽に繋がってるんだ。ピュアな欲望ないんですか?
SKY-HI :ピュアな欲望?やっぱ、セックス、ドラッグ、ロックンロール(笑)。
菅野 :(笑)。ロックスターだなぁ。
SKY-HI :例えば何があるの?普通は…。ボルダリングとか?
菅野 :ボルダリングはわりとすぐそこでできるんじゃないかな(笑)。
SKY-HI :何があるの?
菅野 :犬飼いたいとかね。お菓子の家に住みたいとかCHAIは言ってましたね。
SKY-HI :めっちゃカワイイ。犬ねぇ。ペット飼えないしなぁ。
菅野 :リアル(笑)。聞いてるとほんとに音楽にまみれた人生で、でもそれが無いとダメなんでしょうね。ほんと日高くんて止まると死ぬ人なんだろうなっていう感じがする。
SKY-HI :そうそう。マグロって言われてるから。
菅野 :泳ぎ続けないとどうにかなっちゃうんだろうなっていうくらいものすごいタフ。寝ないですよね、あんまり…。
SKY-HI :でも気がついたらポッコーンとずっと寝てたりするから。
菅野 :あ、そういう日あるんだ。
SKY-HI :あとね、扁桃腺が腫れるの、寝ないと。ツアー終わって、次のツアーがちょっと遠くて、ツアーロスみたいな。ツアーやってるときは超健康なんだけど、ツアー終わるとだいたい体調崩すんだよね。
菅野 :じゃあステージの上が一番自分の健康状態が良いみたいな…根っからのそういう人なんですね。プライベートのこと全然聞けなかった。
SKY-HI :ないんだもん。
菅野 :(笑)。ほんとに無いんだろうなという感じがよく分かりました。休みつつ、ちゃんと寝つつ、頑張ってください。
SKY-HI :ありがとうございます。
菅野 :毎週違った角度からLIVEをテーマにお話してきたんですけど、最終週、今週のテーマは、「これからのSKY-HI」。そうやってツアーをたくさん回ったり、世界中を飛び回ったりとか、武道館2DAYSも経験されて、これからの目指す場所はどこですか?
SKY-HI :これからはね、大きく言うと2個かな。
菅野 :2個?
SKY-HI :1個は看板出そうと思って。
菅野 :看板?!
SKY-HI :2013年のメジャーデビュー当時とか、もっとさかのぼったらラップを始めた2005〜6年からするとやっぱり世の中の状況も自分の状況も変わってきているから、あらためて、もうちょっと説明しやすい存在になろうという…。クリエーションのベクトルをもうひと伸びさせようかなぁみたいなことが1個と、もう1個は、これも看板出すことに繋がるかもしれないんだけど、もうちょっと人のためになることをいっぱいやろうみたいな。
菅野 :人のためになること?
SKY-HI :若い子に夢を見せるってよく言うじゃないですか。でも夢の見方すらもわかんないっていう人がたくさんいるから、それを少しでも何かできたらなぁということは考えてる。
菅野 :SKY-HIは社会をちゃんと見てるというか、ちゃんと時代を捉えながら音楽を作ってるというイメージがすごくあるんだけど、その辺は意識してる?
SKY-HI :うん、その割に、セックス、ドラッグ、ロックンロールって言ってる(笑)
菅野 :確かに(笑)
SKY-HI :でも、自分自身が普通に社会のなかに生きてたりとかするからかなぁ。1人でも多く幸せなほうがいいよねっていうことに尽きる気がする…そういうものかも。普通に音楽作ってたりとか、音楽を作る自分とかってものすごく現実に生きて、現実のなかで音楽を作ってるから、触れていうということを考える時間が長くて。今、2018年6月の東京に触れているなぁという風に感じる時間というのはやっぱり長くて。みんないろんな生活があるから、社会に触れながらにして、触れている実感がないというか、そういう人はやっぱり多いだろうなと思って、それを自分が見えることをあらためて翻訳しようみたいな、たぶんそうかも。無形物って言葉がないじゃないですか。場の空気とか、世の中の空気とか、そういうのって言語化できないものを言語化して、しかもそれを音楽にして作っていくっていうのはわりと生業として大切にしているのかも。
菅野 :現実を見ると辛いから逃避の音楽を作るっていう人もいるじゃないですか。そうじゃなくて、めちゃめちゃしっかり現実を直視しながら、でも夢を見せるってすごい技だなっていつも思ってて。
SKY-HI :そうしないと夢ないと思っちゃうんだよね。そうしないと戻ってこないといけないから。一生戻って来なくて、バーチャルの世界で、お腹も空かなくてっていうのがあるんだったら否定はしないんだけど、どうやったって現実に戻ったときに余計辛くなるっていうか、それこそ入りすぎると現実に悪影響があるものにしたくないから、自分のエンターテインメントとか音楽を。むしろ聞いたおかげで人生面白くなったとか、聞いたおかげで少し楽しくなったとか、ヤダと思っていたことが前向きに考えられるようになったとかって思ってもらうために音楽はやりたいなぁとは思っている。もちろんそれだけじゃないんだけど。“Diver’s High”みたいにアニメのために曲を書いて、子供たちこれで踊ったらいいなぁとかそういうのはあるけど、それはそれとして日々考えています。
菅野 :素晴らしい。もうすぐそんな思いで作っている曲たちが出るんですね。「Snatchaway/Diver's High」ダブルAサイドシングルが出ます。そして、これをリリースしてフェスシーズンにも突入していくと…。たくさん今年も決まってると思いますが、お知らせしてもらっていいですか?
SKY-HI :宮崎県・青島で2DAYS開催される「FREEDOM」 の2日目、7月22日。「ROCKIN’ JAPAN」の8月5日、「SUMMER SONIC」の8月19日に出ますのでよろしくお願いします。
菅野 :フェスはワンマンとはモードは変わりますか?
SKY-HI :変わります、やっぱり。でも今までは他のジャンル人がいっぱいいるところに呼んでもらって、ちょっと前のめりというか出すぞ結果ってやってたんだけど、今年ちょっと落ち着いてやってみようかなと、ちょっとゆるめの曲とかも入れてやってみようかなぁと。でもたぶんセットリスト全部違うわ、この3つ。
菅野 :おぉ、そうなんだ!夏も忙しいと思いますけど、今後の活動も楽しみにしているのでまたぜひ遊びに来てください。1ヶ月ありがとうございました。最後に1曲聞きながらお別れしたいと思うんですけど、最後、何にしましょうか?
SKY-HI :“Diver’s High”いきましょう。「ガンダムビルドダイバーズ」の主題歌、聞いてください。僕、SKY-HIで“Diver’s High”。
菅野 :6月のマンスリーゲスト、SKY-HIでした!ありがとうございました!
ARTIST INFORMATION
SKY-HI
2005年AAAのメンバーとしてデビューし、同時期からソロ名義「SKY-HI」として都内クラブ等でマイクを握り、活動を始める。
レーベル非公認でMCバトルやクラブに出入りする日々が続く。
2012年に自身主宰のコラボレーション楽曲制作企画「FLOATIN’LAB」が話題となり、CD化してリリース。
KREVA等多数アーティストの楽曲への客演や各地でのライブも経て、同年「WOOFI’N AWARD 2012」のベストオブラッパー部門を受賞。
2013年、満を持してメジャーデビューを果たし、2014年3月には1st. AL『TRICKSTER』をリリース。
同年6月、MTV VMAJ 2014 BEST HIP HOP VIDEO受賞。
その卓越したスキルと豊かな音楽性によりHIP HOPシーンのみならずROCKやサブカルシーンにおいても注目を集めた。
2015年、全国9公演1万人動員の全国ツアー「Ride my Limo」を完遂。
12月には追加公演として3大都市ZEPPツアーを行い、自らがバンド音源や演出、照明に至るまでプロデュースし、フルバンドにダンサーを入れたSUPER FLYERSと称する総勢13名とステージに立ち、エンターテイナーとしての力量を見せつけた。
2016年1月、2nd. AL『カタルシス』をリリース。
1枚のアルバムの中に緻密に計算されたストーリーと広い振れ幅の楽曲と、メッセージが詰まったこのアルバムはリリシストとしての力量が遺憾なく発揮された。
2016年2月から全国7箇所7公演で行われた初の全国ホールツアー「SKY-HI HALL TOUR 2016 ~Ms. Libertyを探せ~」は新たにコーラスも参加し、ソールドアウトとともに成功。音楽業界にSKY-HIの名を知らしめるツアーとなった。
ツアー以降は他に類を見ないエンタテイメント性が評判となり、様々な大型フェスにも出演し、ジャンルを超えた存在感を発揮。2017年1月に3rd Album「OLIVE」をリリース。
音楽業界はもちろん、業界外からも注目を浴び、シンガーソングライターとしてのポジションを確立。
同年3月からは全国13都市15公演の「SKY-HI HALL TOUR 2017-WELIVE-」を開催し、5月2日・3日に東京日本武道館2Daysでファイナルを迎えた。
同年10月からは国内はもちろん、上海、台湾、香港、Los Angels、New York、Paris、Londonと世界ツアーとなる規模でLIVEハウスツアーを開催。
2018年は幕張メッセ2Daysを含む、15箇所19公演のホールツアー「SKY-HI TOUR 2018-Marble the World-」を開催した。