テレビ放送された曲をそのまま書いてみただけなので、実際はもっと演奏していると思います。

パンフレットに掲載されているバンドやアーティストが半分くらい(日本のバンドPINK、謎の中国人女性歌手、イングヴェイのRising Forceなど)参加しなかった謎のイベント。その穴埋めの為か、一バンド目が日本のライブハウスのハコバンで活動していたような黒人がヴォーカルのバンドだった。 当初はグラハム・ボネットがKUNIのバンドで歌う予定だったとかで、実現していればRAINBOWの(当時の)歴代ヴォーカリスト三人が一堂に会する豪華なイヴェントになるはずだった。 しかしながら、キャンセルが相次いで時間に余裕が出来た事によってDIOの演奏時間をたっぷり稼ぐ事が出来、Super Rock '85では叶わなかったフェスでのフルセットのライヴを観る事が出来たのは、不幸中の幸いとでも言うのだろう。 書いていて思い出したのだが... パンフレットには載っていなかったが、当時、大人気だった久保田利伸も当初は参加する予定だったとかで、最寄り駅や会場の周辺で「チケット売ります」の紙を持った若い女性の姿を結構見掛けた。

当時、曲どころか名前も知らないバンドだったが、友人がチケットを奢ると言って来たので観に行った。 当然、知らない曲ばかりだったのだが、演奏が始まるとシンプルなロックンロール曲が殆どだったので、そこそこ楽しめた。 友人は、このバンドの事をネオ・サイケと言っていたのだが、どこにサイケの成分が有ったのか、今でも分からない。 一曲、かなり良い曲が有ったのを、海馬の奥深くでなんとなく覚えているのだが、それは多分Understanding Janeだったのだろうと今になって思う。 ただ、アンコールの最後でThe DoorsのRoadhouse Bluesを演奏した事だけは、今でもハッキリと覚えている。 ちなみに、日本のバンドが前座を務めてたのだが、直前の3月にデビューアルバムを発表したばかりのZABADAKだった。

雨で機材が不調に陥り、所々でギターやフィドルの音が途切れ途切れになってしまっていた。 しかし、何かの曲間に挿入されたギターソロが退屈だった事を除いて内容はとても良く、単独での再来日も期待出来たのだが、彼らの来日は結局これっきりだった。

一発目の曲の出音が最悪で、何をやっているのか分からないくらい音がダンゴ状態で思わず耳を覆ってしまった。そんな状態が数曲続いたので、嫌気が差してしゃがみ込んでしまった。 しかし、後に発売されたヴィデオでは同じバンドとは思えないくらい音が綺麗に収録されていたので、単に担当のPA係が下手だったのだろう。 (STINGの時は野外とは思えないくらい澄んで透き通った音だったが) 当時、彼らはLAメタル最後の切り札と呼ばれていたが、その割には地味な曲ばかりだった事は覚えている。 確かに今の耳で聴くと佳曲も多いのだが、とにかくキラー・チューンと呼べる曲が無かった事が彼らにとってはキツかったと思う。

このバンドを観たくてチケットを取った。 後になってロニーの体調が悪かった事を知ったが、全く気付かないどころか、彼の全身全霊のパフォーマンスに身体が震えた。 個人的な事だが、この時はロニーといえばDIOしか知らず、まだサバスどころかレインボーさえ聴いていなかった時期で、その二つのバンドを事前にしっかりと聴いていれば、もっと楽しめたんだろうな。 アンコールでWe Rockを演らなかったのは残念。近年になって某音楽評論家が「プロモーターが安ホテルを手配したりしてロニーを怒らせたので、単にやりたくないから、やらなかった」と発言していたが、ロニーは来日直前に盲腸の手術を行っており、その影響だったと当時、某音楽誌の編集長が語っていたのだが...。

実に分かりやすいライヴだった。当時出ていたベスト盤と最新アルバムAgent Provocateurさえ聴いていればセットリストを網羅出来た。 リハーサルを満足にやっていなかったとの事で演奏はかなり酷かった。その辺は楽曲の良さに助けられた感じ。 しかし、I Want to Know What Love is.の一曲のみでコーラス参加した合唱団の皆さんは、どこで待機していたのだろう？

DIOと並んでこのフェスの目玉の一つ。 実は、セットリストはかなり曲数を減らしていた事を後年知ったが、それは後出しジャンケンと云う物。当時は目の前に差し出された楽曲群を大いに楽しんだ＆楽しめた。 ・・・まあ、それでもWe Work the Black Seam.は演って欲しかったけどね...。 とにかく、野外とは思えないくらい出音が澄んでいて綺麗だった。専属のPA係でも連れて来ていたのだろうか？ そして、バックを固めるプレイヤーが凄腕揃いで、当時、Rockミュージックを聴き始めてホンの数年だった自分にも彼らの凄さが分かった。 アンコールは、ギターを抱えたスティングとサックス担当のブランフォード・マルサリスの二人だけでRoxanneをしっとりと演奏して幕が下りた。最高だった。

唯一の日本のバンド。日本代表。 一曲目のT-O-K-Y-Oのイントロで心を掴まれた。 余談だが、イントロが進んで激しくなる部分で、丁度ステージ後方のかなり上空から花火の様なオレンジ色の光が何本も飛んで行ったのだが、今でもあれは何だったのかと思う。 流星だったのだろうか？それとも野外を利用してプロモーターが演出を手掛けたのだろうか？ステージ後方から飛んだ形だったので、会場にいる殆どの人が気が付いていたと思うのだが、当時の音楽誌やコミケで売っていたメタル系の同人誌でも、その事に全く触れていないので、今でも真相は不明だ。 誰か、知っていたら教えて(ﾟ∞ﾟ)