4年ぶりにチケットがソールドアウトした。 野郎夜の観客数 2014年 14967人 2015年 18000人 2016年 16548人 2017年 16924人 2018年 17499人 2019年 18000人

「雨」における鈴木マリアのギターの素晴らしさに泣かされた。

光り輝くヒット曲のメドレーの後、田原俊彦は息を整えながら、「なんでジャニーさんはこんな曲ばかり作ったんだろうって、ちょっと恨んだりするけど、ジャニーさんはもうあっちだから」と話した。紛れもなくジャニー喜多川氏が遺した至宝の渾身のライブだった。

「あの太陽が、この世界を照らし続けるように。」での黒田俊介の渾身の熱唱は歴史に残るであろう。45365人と発表された観客の拍手がいつまでも鳴りやまなかった。

アンコールの「花とみつばち」の途中でノリ過ぎて、客席に転落。本人曰く、「僕の長い歴史の中で、落ちたの初めて！」。しかし怪我はなかったようだ。その根拠は、客席から「脚上がる？」と訊かれて、「上がるよ。田原俊彦ほどじゃないけど」と元気に動いてみせたことと、最後まで歌って踊って走っていたことだ。ただし検査には行ってもらいたいとマジに思う。

キーボードに五十嵐宏治の姿がなかったが、サックスの山本公樹が帰ってきた。今回は馬場俊英のベストソング集とも言えるセットリストだった。MCでは馬場のファンである稀勢の里と対談したことを披露。12月のライブ告知の時、会場の説明で、「近鉄八戸ノ里駅」を読めなかったことはご愛嬌だった。

大阪弁を交えたMCや、キャンディーズナンバーが終わった後にシューズに異変があったことなど、印象的なシーンも含めて、本人曰く「千秋楽」を盛況のうちに終えた。

1978年4月4日に後楽園球場で行われたキャンディーズ解散公演以来、蘭ちゃんの41年ぶりのコンサート。奇しくも後楽園球場の跡地に建つ東京ドームシティホール。ピンクレディーの2人をはじめ、祝福の多くの花が並んだ。「1978.4.4 後楽園球場」という文字が浮かび上がるオープニングは期待感を高めさせた。先月発売のソロデビューアルバム「My Bouquet」に収められた曲のクオリティの高さをライブでも確認することが出来た。特にTRFのETSUとCHIHARUが舞った「マグノリアの白い花」には胸を打たれた。そして終盤のキャンディーズナンバーのたたみかけは約2500人の観客を魅了した。

ゆずが京セラドーム大阪でライブを行うのは、今日で6回目。うち1回は、去年コブクロのライブに飛び入りしたものだと北川悠仁が話した。

田原俊彦が「哀愁でいと」でデビューする前から「レッツゴーヤング」で活躍していた聖地での平成ラストライブ。「顔に書いた恋愛小説」の「時間よ止まれ」の際の歓声は、本人が「それにしても、時間よ止まれの皆んなの悲鳴にはビックリしますた、、、」（談話の原文をそのまま引用）と振り返っているほど、この日一番の盛り上がりを見せた。

馬場俊英のニューアルバム「ステップ・バイ・ステップ」収録曲の数々を堪能した。またボーナスとして、今日のゲストの池田綾子の「こころたび」と「明日への手紙」を聴くことが出来た。NHKBSプレミアムの火野正平の番組「にっぽん縦断 こころ旅」の歌声がそのまま披露された。馬場俊英のニューアルバムのコラボが多彩な音楽を繋いで行く。 なおアンコールの3曲目は、事情があって客席を離れた観客のためにもう一度歌ったもので、セットリストの間違いではない。馬場俊英のその気配りも讃えたい。

中盤で西城秀樹について触れた。西城秀樹の写真や、五郎と秀樹の2ショット写真がバックのスクリーンに投影され、西城秀樹の歌声が流れた時、野口五郎は舞台上手に佇んでいた。2人の共演に、客席からはすすり泣きが聴こえた。実際、西城秀樹のファンも多く来ていたという。 数々の名曲やギター演奏、MCで観客を魅了する圧巻のステージ。そして「今」を生きることの大切さを観客に訴えた野口五郎。コンサートツアーのタイトル「Take Out Love…愛を持ち帰ってください…」が胸に響くようなライブだった。

「昔、TULIPが（ライブで）『心の旅』を演らなかった。財津に『なんで演らないんだよ』ってきいたんだけど…」というくだりの後で披露したあの名曲。古くからのファンは感激したに違いない。

レビューとは言えないサイドネタで申し訳ないが、6月26日のサザンオールスターズのNHKホールライブで桑田佳祐が「山下達郎さんのライブを見たんですが、びっくりしました。達郎さん、お客さんを叱るんですよ」と話していた。その言葉を思い出した今日のライブであった（笑）。見る側も山下達郎がベストパフォーマンスを出来るよう配慮して、良いライブにしたいものだ。

西日本を襲った大雨の影響で、開催することも苦渋の判断であったと推測する。交通機関の運転見合わせなどのため来場出来なかった方もいて空席もあったが、郷ひろみはその状況に配慮しつつ粛々と進行した。 折しも七夕だったため、郷ひろみが女性客に「織姫たち」と呼びかけると大きな歓声が上がった（最後は呼び方を「織姫ズ」に変えるほど盛り上がった）。 数々のヒット曲に加え、ディスコソングのパートでは新曲も織り交ぜ、圧巻のステージ。織姫ズも十二分に堪能したはず。見事な公演であった。

豊田チカの人生を凝縮したようなヴォーカルに魅せられた。6月18日に地震が発生した大阪を癒すようなライブであった。

ゆずの「夏色」をまた歌った。コブクロの2人は5月30日に大阪城ホールでのゆずのライブを見に行っていた。ちなみに20年前の6月3日はゆずが「夏色」を発売した日である。

今日の観客は9412人。大阪城ホールでの公演回数は、ゆずは松田聖子に次いで2位だというMCが北川悠仁からなされた。

北川悠仁の公式Instagramで、この日のライブにコブクロの2人が来ていたことが報告された。

柴田まゆみの印象が強く残った。石川優子とChageが「ふたりの愛ランド」で盛り上げた後に黒いシックなロングドレスで登場した彼女。会場は「白いページの中に」の世界に一転した。その芳醇なヴォーカルに盛大な拍手が贈られた。「おととし歌わせていただいた時にハンドマイクが震えるほど緊張したので、今回はスタンドマイクにしてもらったんですが、やっぱり緊張して、スタンドが折れそうです」と話した。彼女は今年の「僕らのポプコンエイジ」にはこの神戸にしか出演しない。「白いページの中に」が発売されてからちょうど40年。生でこの名曲を聴けたことは実に貴重であった。