10月12日に、35年ぶりとなる日比谷野外音楽堂でのライブ出演が決定した伝説のロックグループ『ゴダイゴ』。大ヒット曲『モンキーマジック』『ガンダーラ』など伝説的なパフォーマンスで時代を席巻した彼らが、ついに再び精力的なコンサート活動を再開。今、この時代に何を見ているのだろうか。
ミッキー吉野|タケカワユキヒデ|浅野孝已|スティーヴ・フォックス|トミー・スナイダー
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10月12日、ゴダイゴ35年ぶりの日比谷野音は、ファンとメンバー、関係者全員の不安(期待?)を裏切って、ピーカン。
ビルの狭間に半月が顔を出し、これ以上ない野音日和に恵まれた。
スモークと共に登場したゴダイゴ、イントロダクション「MOR」から「Mirage」「Salad Girl」のメドレー。
客席を埋めたファンは、やはり30・40代中心ではあるが、総立ちで、歌っている。
若いぞ!
タケカワの最初のMCはやはり「雨降らなかったよー!」だった。
そう、先にも書いたが、ゴダイゴのメンバーのみならずファン、関係者のほとんどが、今日の天候を心配していた。
35年前の野音は、伝説となった暴風雨のコンサートだったのである。
以来、ゴダイゴの野外コンサートは、不思議と悪天候にたたられることが多かった。
35年越し、鬱憤を晴らすかのような素晴らしい夜空に、ファンもメンバーも最高のテンションだ。
続くトミーのコーナーでは、当時イギリスで Monkey Magic 以上に売れたという幻の名曲 「Water Margin」 が披露された。
続けて「HAVOC IN HEAVEN」、トミーの歌唱力も健在である。
バンドに戻って、「WE'RE HEADING OUT WEST TO INDIA」、そして 「Holy and Bright」。
ここで今日初めて、タケカワの歌詞の中に日本語が出てくるのだから、ゴダイゴは不思議なバンドだ。
1976年デビュー。1977年、最高傑作といわれるアルバム「DEAD END」を発表。1978年にテレビ番組「西遊記」のエンディング・テーマ「ガンダーラ」そして同主題歌「モンキー・マジック」、1979年にはユニセフ国際児童年協賛曲「ビューティフル・ネーム」、映画「銀河鉄道999」主題歌、「西遊記II」エンディングテーマ「ホーリー&ブライト」などが爆発的にヒット、同時に3曲がベスト10入りする快挙を成し遂げた。
1980年、ネパールのカトマンズ王立競技場にて野外コンサートを敢行、初めてのロック・サウンドに6万人が狂喜。さらに同年、ロック・グループとして初めて中国天津でコンサートを開き、以降の音楽交流の変化の大きなきっかけとなる。
1985年、インターミッションと銘打ち活動を休止するも21世紀を目前に1999年、多くのファンの期待に答えるべく期間限定の再結成を果たす。
2006年再始動(平成18年)
そしてGODIEGO(ゴダイゴ)結成30周年にあたる2006年、奈良・東大寺で全盛期メンバーによるコンサートが開催され、これを機に恒久的な再始動を宣言する。
2006 年には「MONKEY MAGIC 2006」そしてNHKアニメ「シルクロード少年ユート」のテーマ曲でもある「ONE FOR EVERYONE」を発表。
2007年にはデビュー・アルバム「新創世紀」を大幅にパワーアップした一夜限りのコンサート「2007 TOKYO 新創世紀」を開催、2009年までの3部作が絶賛を浴びる。さらに、秋にはシングル「BIG MAMA」、そしてDVD「2007 TOKYO 新創世紀 第一章」がリリースされた。
EXILEやMONKEY MAJIKなどがゴダイゴのカヴァーを発表するなど伝説のロック・バンドとして改めて注目を浴びる中、2011年シングル「Walking On」をリリース、そして結成35年を記念し往年の映像や新たな映像を集大成したコレクターズDVDボックスを発表し、これからの活動に期待が集まる。