浅野孝已さんにインタビュー

-- ギタープレイについて

ゴダイゴの場合はあくまでも「歌」を中心に作ってますから、バッキングというか、歌を、メロディを邪魔せずに、うまく展開できるような、コードワークだったりとかフレーズとか考えながらやってますけどね。
時々人に訊かれるんだけど、あそこどう弾いてるんですか、とか。
その時の「歌」の雰囲気によって変えてるんで、細かく説明し辛いところがある。
毎回ちょっとずついじってる、変わってるんですよね。
そういう意味では、レコーディング以外は、生ものに近い。
毎回、試行錯誤しながらですよ。

-- 70年代はギターヒーローの時代と言われますが

どうですかねえ、あまり、自己主張するタチじゃないんで(笑) それは多分、性格じゃないですかね。
普通に、ギターを、ギターのサウンドを追及しているだけで、俺が俺が、っていうのは、あまり無いですね。
どれだけ目立っているかより、どれだけ良い音を出してるか、その評価のほうが嬉しい。
あの曲のバッキングのあそこの音がいい、とか、そういう言われ方するとすごく嬉しいですね。

-- ゴダイゴ以外の活動について

先日、ミッキーと一緒に日比谷野音の10円コンサートに出演しました。
それと、アコースティックギターのインストでゴダイゴの曲を、というCDをシリーズで作っていて、Vol4まで出しました。
曲はいっぱいありますから、まだまだ出ますよ(笑)
ギター教室もやってます。
他にも小さなコミュニティライブとか、九州のほうでなんですが、デイケアというか音楽療法みたいなものもやってます。

-- 37年前の野音について

あれはねー、本当は中止になる流れだったんだけど。
子供を連れてきた方がけっこう多くて。
この子たちが楽しみにしてきたのにどうしてくれるんだ!とか、そういうこともあって。
やろうか、と。
そこに至るまでもちろんいろいろ、スタッフも大変だったらしくて、楽器もね、雨でダメになったらどうする、ってのを、主催者が保証する、壊れたら買い取りましょう、みたいな話にこぎつけて。
で始まったら感電ですよ。
ずーっとビリビリしてて。
後半は手袋してやってた。
まさに痺れるステージでしたね。

今度は雨が降らないことを祈ってます(笑)