ラックライフの音楽はライブハウスではもちろん、ホールでも映えると思う

さて、そんな『Unbreakable』をひっさげてのリリース・ツアー「ライックライフ TOUR 2020 Raise The Flag」は、いつも以上に意気込みを持って、臨むことになると思うのですが、どんなツアーにしたいと考えていますか? ここからはikoma(Gt)さん、たく(Ba)、LOVE大石(Dr)さんにも加わって頂いて、4人にお聞きします。

LOVE大石(Dr):意気込みは毎回変わらないと思うんですけど、それだけじゃ前に進めない。やっぱり、たくさんの人に聴いてもらいたいという気持ちを、もっと伝えていかなきゃいけない。自分たちの気持ち次第だと思うんですよ、ライブって。だから、普段からそういう気持ちが伝わるような自分でいなきゃいけないのかな。ライブ当日はもちろんですけど、そこに行くまでの過程と言うか、ツアーが始まるまでどこまで気持ちを持っていけるか、その過程も大事にしていきたいですね。

ikoma(Gt):自分らも楽しむし、お客さんにも楽しんでもらう。そこは変わらないんですけど、楽しければ、それでOKとはもう言ってられないと思うんですよ。今年30歳になったとか、事務所が変わったとか、いろいろな転機があったことを考えるとなおさら。だからって、プレッシャーばかりで楽しめなければ意味がないんですけど、わざわざ足を運んでくれるお客さんの思いはもちろん、スタッフの思いもしっかり受け止めながら、いいプレッシャーの中で、最近はライブができているのかな。いろいろな転機を経て、一発目のワンマンツアーということを考えると、準備していかなきゃいけないものはいろいろある。そこはしっかり詰めながら、前回よりもいいツアーにしないとっていういいプレッシャーの中、もうやるだけですね。

ところで、ツアーの楽しみは、もちろんライブだとは思うのですが、ラックライフにとってツアーの裏の楽しみと言うと?

たく(Ba):最近は、ご当地のおいしいごはんを食べるようになりましたね。

PON:そうやな。昔は極貧だったんで(笑)。最近ようやくですね。

たく:昔はコンビニオンリーでしたね。今は、お酒と一緒に楽しめるようになりました(笑)。

PON:でも、俺はライブだけですね。

そうなんですか?

PON:おいしいものが出てきたらうれしいですけど、ライブ以外、何でもいいですね。直帰でもいいです。お酒飲まないから(笑)。ラックライフってワンマン・ツアーでも全ヵ所で打ち上げやるんです。PAさん、照明さん、マネージャー、メンバー、全ヵ所、同じチームで動いているのに。そんなことあります?(笑)

でも、地方地方のイベンターさんがいるんじゃないですか?

ikoma:イベンターさんが来られなくても行くな(笑)。

誰がそんなに打ち上がりたいんですか?(笑)

PON:それは全員なんですよ。やっぱり、やるんやったら楽しいほうがいいし(笑)。

それはそうですよね(笑)。そして、そんなツアーのファイナル公演は、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で、12周年記念を兼ねて開催するラックライフ初のホール・ワンマンとなるわけですが。

PON:もう勢いですよ(笑)。何をやったら、みんなびっくりして喜んでくれるかなって考えたとき、やってないことと言ったら、ホール・ワンマンしかないなってなりました。メジャー・デビューしてから客層が広がったんですよ、上も下も。小さい子もいるし、親子で見に来てくれる人も増えたし、そういう人たちが安心して、ラックライフのライブに来られるようにホールはやりたいねって空気はちょっと前からあって。そしたら関東のイベンターさんから、「3月15日、渋谷公会堂取れたで」って言われて、「おぉ、おぉ、おぉ」って感じです。

LOVE大石:再来年って話もあったんですよ。

PON:目標的にはね。それくらいに考えてたんですけど、取れてもうたから、おまえら、もうやれってことかなって(笑)。

たく:1年前倒しになりました。

PON:うん、もうやってやろうぜってね。

ライブハウスで育ちで戦ってきたラックライフが初のホール・ワンマンでどんな戦い方をするのか楽しみですね。

PON:僕らの音楽ってホールでも映えると思うんですよ。ライブハウスはもちろんですけど、ポップスやし、ロックと言えど、歌を大事にしているし、メンバーそれぞれの良さが歌を引き立ててくれている。結局、歌を届けるってところで言うと、ホール向きだと思うし、それに加えて、ちゃんとライブハウスで育ってきた熱を届けられるような日になると思っています。

「理想像」はシンガロングも入っているし、「朝が来る前に」はホールで聴いたら、曲がより一層映えると思うし。

LOVE大石:「朝が来る前に」は、まさにホール向きですよね。

PON:ホールが決まったから入れたんやったかな。ホール映えする曲みたいなものもあればいいねって気持ちもあったと思います。

「理想像」のシンガロングも?

PON:あれは友達のバンドがサッカーチームの応援歌みたいなものをみんな作っていて、いいなって思ったのが始まりです(笑)。

ikoma:え、そうなの?

PON:俺はJリーグの気持ちです(笑)。

たく:僕もJリーグ(笑)。

PON:始まりはそうでしたけど、ライブでお客さんにも一緒に歌ってもらったら、いい景色が見られると思うので、ぜひ一緒に歌ってほしいですね。

取材・文=山口智男、撮影=渡邊 茂

(3/3)