キュウソネコカミ のライブレビュー (130件)

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2Kさん

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言われてみれば確かにおかしな話だが、今回のツアーの主体である最新作「出現!鼠浄土」を聴く前に、私はこの日のチケットを入手していた。つまり、聴いてからの判断ではない。これが結果として功を奏すのが、キュウソネコカミのライブだ。仮に当日入手したとしても、どんなタイミングであれ、楽しいのは間違いないのだが、特に今回はその期待を大幅に上回る満足度。「出現!鼠浄土」のクオリティの高さが根源にあるのは言うまでもない。 先行リリースされた「ネコカミたい」の浸透率は、ワンマンならではの本領を発揮し、1曲目から我々の心をつかんで離さない。そのままアルバム通りに続く「クライマックス同棲」、心地のよい軽快さに身を委ねることができる。広島での3曲目は「ギリ昭和」。ヨコタさんの見せ場でもあるショルダーキーボードの登場は、何億回観ても嬉しいものだが、なにより会場の一体感がガチっと固まるのもこの曲の醍醐味。かと思えば、鬼気とした「爆弾低気圧」で、気圧ごと一変させるもんだから、続く「3minutes」で、早くも心身ともにカオスバロメーターが振り切ってしまった。 「OS」「キャベツ」←(広島=お好み焼き?)は各公演で若干の変化があるため、その日にしか味わえない特別感。そして、今ツアーで最も期待していた「わや」~「BACK TO THE NATURE」になだれ込む。 VANQUISHの音の良さがさらに拍車をかけたか、この日の「わや」の歪みと重さが、あまりにも求めていた通りでゾクゾクした。音へのこだわりはアルバムからも感じるが、こうしてライブで味わえる喜びはまた格別だ。ギタリストとしてのヤマサキセイヤのかっこよさに気づけたのも、この曲のおかげだろう。 初めて聴いた時からライブで体感したかった「BACK TO THE NATURE」は、自分の期待など優に超えてきた。インスト曲とはこんなにも圧倒的で、一心不乱になれるものなのか。楽曲自体の構成にはすでに魅了されていたものの、今まで経験したことのない、キュウソネコカミの新しい魅力に気づいてしまったかもしれない。 ここまでの高揚感から一気に転じる「エキゾチックアニマル」。心に響く丁寧な楽曲はもちろんだが、この緩急に動じることなく対応できるフロアも特筆したい。大切に届けたい気持ちが宿る演奏と、それを真摯に受け取りたい気持ちが交わる空間。そこに儚く浮かぶ残響すらも美しかった。 「秋エモい」からの「KENKO不KENKO」で、再び豹変するフロアへの準備が整う。そのお膳立てから繰り出された「これは俺じゃない」は、キュウソネコカミにおける最先端の尖りか。個人的には「BACK TO THE NATURE」の一心不乱さとは少し異なる、トランス状態に陥った。 「KMDT25」「家」「ビビった」「DQN」、これぞキュウソネコカミ!の連発に、フロアの熱狂も佳境に入る。「The band」の大団円はそのままで、本編をきっちり締める「やってみようぜヒーロー」の位置づけ。この曲の魅力が最大限に生きたセットリストに、胸がいっぱいになった。yeah~~!とピースサインを掲げる自分は、さぞかし幸せな笑顔をしてるんじゃないかな。私だけじゃない、きっとみんな同じだろうなって思う。 すでにライブでもお馴染みの「正義マン」は、満を持してアンコール1曲目。公開されたMVの威力を、ライブでも体感できたのは予想外の喜びだった。「ハッピーポンコツ」から得られる多幸感…だけで終わらないのが、今ツアーの真骨頂か、最後を飾るのは「一喜一憂」。この曲の余韻がなかなかに引きずる。それを振り切るかのように、ライブ後の会場BGMに合わせて共鳴する「ネコカミたい」の大合唱は、もはやライブの一部といっても過言ではないだろう。 あっという間にこのツアーも折り返し。キュウソネコカミのライブは、完成や達成に囚われることのない、言わば永遠の進化系にも思える。だからこそ見逃せない今を共に歩み、成長し、来たる極楽鼠浄土を万全の気持ちでめざしたくなるのかもしれない。その極楽でさえ、進化のひとつに過ぎないんだろうけど。

メジャーデビュー10周年記念!! MV曲だけやりますツアー 2014~2024

2024/07/11 (木) 19:00開演 @ 名古屋CLUB QUATTRO(愛知県)

2Kさん

「MV曲だけやります」と、あからさまにセットリストを表明したツアータイトルは、考えようによっては、はなっからネタバレか?とも思えるが、終始あっけにとられるライブだった。何度も観て、聴いてきたはずのMV曲たちの強さは、ヤマサキセイヤが言った通り、これでもかメインディッシュ。頭では分かっていても、実際に提供されることが、これほどまでに強靭だとは思わなかった。 東名阪、いずれもクアトロという相応な密集密閉密接度で、より楽曲の濃厚さと熱量が凝縮した気もする。「こみゅ力」「華麗なる飯」「NO MORE 劣化実写化」「GALAXY」といった身振り手振りの楽しさが加わり、緩急でいうところの急!急!急!によって、身も心も大きく揺さぶられる中、ファイナルにしてようやく聴くことができた「ひと言」の真髄がたまらなかった。彼らだけでなく、私たちもまた同様に時を経たからか、「泣くな親父」への流れも絶妙に感じた。リリースしたばかりとは思えない、セルフオマージュ「ネコカミたい」の猛攻は、大袈裟でもなんでもなく、これからずっと末永く体感したい。ぶち上がったボルテージのまま、「冷めない夢」そして「わかってんだよ」。キュウソネコカミに心をつかまれてやまない理由も明らかになった。 渋谷、梅田を経て、ここ名古屋で披露される曲は、事前に推測することができた。ネタバレを踏みたくない自分が、あらかじめセットリストを把握するのは稀なことだが、確実に聴ける喜びがあった。この企画だからこそ成立した気持ちだと思う。 ひとつひとつに個性と表情があるMV曲。そこに私たちの生き様が重なる。事前アンケートによる楽曲投票は、自分とキュウソネコカミとの今までを振り返るための良い機会となった。「10周年は通過点」・・そう言ったのは、この企画を提案したヨコタさんだっただろうか。心強い言葉をありがとう。キュウソネコカミと刻む瞬間は、どれだけあっても飽和状態に達しない。今秋発表のフルアルバム、ワンマンツアーにも期待が高まる。

ヒッサツマエバ -BAKASAWAGI- WEST

2024/02/11 (日) 18:00出演 @ Kokura FUSE(福岡県)

2Kさん

ここは池袋Admなんじゃないか?小倉FUSEを熟知したバックドロップシンデレラのパフォーマンスのおかげで、フロアの環境も自分の気持ちも整った。急な暗転からSEのFEVER333、間髪入れずに「ビビった」。いきなりキラーチューンをお見舞いされ、1曲目にして絶頂を食らう。と同時に、このセットリストに強い意志を感じた。テンションを保ったまま「メンヘラちゃん」、疾走感とともに、さらに熱量と勢いが加速する。 序盤から煽り散らすヨコタさんが、ショルダーキーボード持って現れた「ギリ昭和」、フロアの一体感は、一糸乱れぬ強固なものになった。『ずっとこれがやりたかったんだよ』ヤマサキセイヤの言葉通り、「3minutes」が本来の意味と威力を放つ。この言葉はそのままお返ししたい。我々も『ずっとこれがやりたかったんだよ』 「あいつホンマ」が収録された「ハリネズミズム」は、奇しくも2020年に発表された。その後訪れたコロナ禍に阻まれ、こうしてライブハウスで聴ける機会は少なかった。1音目から即座に反応できる客層が心地良い。この曲で前方に人が押し寄せる光景は初めて見たし、どれだけの人が待ち望んでいたか、一目瞭然だった。 そのコロナ禍すらもろともせず、バンドを輝かせ続けた「ファントムヴァイブレーション」は、コールアンドレスポンスを取り戻すことで、キュウソネコカミの醍醐味でもある『楽しい』そのもの。「KMDT25」は、バンド側から盆踊りの指示が入る前に、フロア主導で円が作られた。自分もその輪に加わることで改めて実感したが、キュウソネコカミは「観る」というより「相交わる」ことで魅力が増大する。ここ数年制限されることに馴染んでしまったのか、こんな大切なことをうっかり忘れていた。楽しい。楽し過ぎる。私はこれまで何をしていたんだろう。楽しさの半分以上を体感せずに、受け身でいたことを後悔した。 一息つく暇すら与えぬ「家」、良い意味で暴君。ここで聴けると思わなかった「良いDJ」、嬉しさのあまり理性は吹き飛び、絶叫しながらものすごい勢いで前方へ躍り出てしまった。 何度体感していようと、今日が初めてであろうと、どのバンドが好きであろうと、友達と一緒だろうと、一人で訪れようと、誰も置いていかない。それがライブハウスに於ける、キュウソネコカミだと私は思う。知り合いだろうが、そうでなかろうが、フロアに集まった人々の笑顔と、共に肩を組んだ景色が忘れられない。 2019年12月、柏PALOOZAでの対バンから4年。あの日を過去の良い思い出に留めるつもりなど、毛頭なかった。どんな状況であれ、邁進し続けてきたライブモンスターたちの共演、いや饗宴、はたまた狂宴。それを最大限に生かし魅せる場所、小倉FUSE。そしてそこに集いし、この状況を心底楽しむ猛者たちの三位一体のおかげで、4年前のあの日はしっかり上書きされた。アンコール後、熱い気持ちがおさまらないフロアからは、ワンモア!の声が止まらない。ツアーファイナルならともかく、ツアー途中でダブルアンコールを体感できるとは思わなかった。予定調和ではない、あの熱量を体感できたことは財産だ。 ここまで書いておきながら本末転倒ではあるが、「音源じゃ伝わりきらない細かい感動」は、文字で伝えることなど不可能である。どんな状況も覆し、己を貫き続けるキュウソネコカミの今は、体感あるのみ。

ATFIELD inc. 20th presents BAYCAMP 2020 10th Anniversary

2020/11/22 (日) 20:45出演 @ EAST ISLAND STAGE at ぴあアリーナMM(神奈川県)

COUNTDOWN JAPAN 19/20

2019/12/31 (火) 23:30出演 @ EARTH STAGE at 幕張メッセ(千葉県)

CDJの日割りが発表される前から、キセキがおこるのでは?!と思い、31日のチケットを取った。 ねずみ年、10周年、カウントダウン!!! リハでは、「あまりやると怒られる」と言いながら、気合いの入った「良いDJ」 そして、本編!! ビビったから始まり、去年の化け曲「KENKO不KENKO 」2019年最後の曲は、「ハッピーポンコツ」楽しさのなかに、1年のエモさや感謝を感じる。 カウントダウンをしっかりキメれるか心配と、セイヤさん。緊張してたのですね! あっと言う間に、30秒前からのカウントダウン! 「3.2.1」「ハッピーニューイヤー」と共に、ネズミ君とキュウソメンバーのイラスト!!カワイイ!! 無事にカウントダウン成功ー!! 「いぇ〜い!!!」からの「家!!!!」 2020年の初曲!!これ!?!?と、予想を超えてきた!! ここから、10周年を迎えるキュウソ。 お客2人から始まったキュウソ、一生続けると、セイヤさんが宣言。 「冷めない夢」が歌われると共に、オーディションからロッキン系の今までの10年間のキュウソの映像が流れる。 涙で見えない。。 思い出そうとしても、胸がいっぱいで。。。 でも、キュウソも、キュウソスタッフも、あの場所にいた全員、みんな愛に包まれてた。と思ったと思う。 キュウソなりの感謝と決意表明に、胸が熱くなる。 「5RATS」は、歌詞が飛んでセイヤさんパニックで、画像みて、歌詞を確認。ヨコタさんに後からツッコまれてた!! それも、またキュウソらしい!! でも、5人のキュウソだし、STARSだし、この曲は大切な曲。スポットライトの5人、カッコイイ演出!! そして、最後は「キュウソネコカミ」 「ロキノン系には、なれそうもない」と言ってた5人が何万人も前にしてステージにいることが、いつしか当たり前になっていた。 そして、CDJでカウントダウンを刻む日がくるとは。。 この曲を最後に選んでるところも、10年の歴史や生き様、決意を感じる。 2020年、ネズミ年。 10周年を迎えるキュウソ。 この1年、目が離せないし、楽しみ。 この瞬間に立ち会えたことに、感謝しています。 夢のようでした。

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