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りぶらくん。さんのレビュー
2017夏フェスも最後半戦!!今日は、25℃程度の中、池上本門寺で
Slow LIVE '17
が、開催されました。藤原さくら、頑張っていましたよ。今回も観て、聴いてきました!!!
深い緑(碧)のワンピースドレスに身を包んで、颯爽と登場して、おもむろに500マイルを弾き語りする彼女。このドレス、無地ではなく、幾何学的な模様が施してあって、しっとりとアコースティックなナンバーを歌い上げる彼女は、深く澱む碧の淵に思慮深く潜む妖精のようです。会場が一発で静かになり、周辺のmeat達の顔が、一段、上がった感じになりました。
その後、カズーを入れたり、ウクレレを弾いたり、シンプルな編成の中、楽器にも重層的なサウンドを奏でる工夫をいれて、物理的な構成が比較的シンプルでも、楽曲自体が”単純”になってしまわないように工夫されています。特に、ウクレレとギターは、もちろん音の守備範囲が違うわけですが、音は”波動”なので、うまく重ねてやれば、何層にも重層的なって、聴いているものの耳に届きます!!音の面白さって、そういうところにもありますね。彼女の舞台、そういうことも伝えてくれています。
さて、公開になっているので、セットリストを述べておきますね:
500マイル (弾き語り)
赤
Give me a break(カズー)
1995 (ウクレレ)
Oh Boy! (ウクレレ+ギター×2)
Soup
「かわいい」
時代は、アコースティックな生の音に再び、近づいていますね。
give me a break は、ジャズっぽいアレンジですし、ウクレレを彼女自身が今回弾いた
1995
Oh! Boy
は、アルバムではアレンジ、それぞれ、高田蓮さんとLITTLE CREATURESの青柳さんがなされていて、ウクレレも奏でられています。
”波”の面白さは、デジタルに近似しきれない部分に、その本質がありうるので、彼女自身の音楽性の本質とそれに期待し、サポートしてくれている人々のバラエティと音楽性の深さには、いつも感動します。
物心つく前から叩き込まれた半世紀前ころの良質な音楽とその後、自分で選択して聞いてきた音楽の自然な方向性が彼女自身のアイデンティティの基盤となっているんだと思いますが、それは、近代自我的な意味での”正しい””間違っている”という世界ではなく、彼女の自我の奥底の無意識が自然に欲している”気持ちの良くなる””聴けば涙が自然とあふれるような心地よい”「何か」であって、彼女は、それを他人に伝えることのできる手段を神に与えられた一人であると感じます。それは、素敵なことだと思いませんか???
なんか、フェスの感想なんか?これ、ってなってきましたが、毎回、「ヤバい!」とか「すごい」だけでは、書いてて寂しい気もするので、なんか日ごろ思っていることも付けたしました。けれども、しかしながら、やっぱり、最後に、
「やっぱ、藤原さくら、ヤバいよね!」
っていう、ダイレクトな感想もアリな気がします。個人的にはね。
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- 2017/09/04 (月) 07:42
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