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イチローさんのレビュー
前日に続いて沖縄コンベンションセンターにて参戦して来ました。
同会場では宇宙図書館依頼のコンサート、私自身は、3年前のタイムマシンツアーの武道館依頼の参戦。
地元沖縄でのコンサートは5年ぶりで、すごく楽しみにしてました。
進化する松任谷正隆さん演出に、会場のユーミンファンは総立ちで、両日とも沖縄ならではの盛り上がりでした。
特に今回のツアーから、これまではサックスを担当していた伊勢賢治さんに代わって、小林香織さんが参加。
伊勢さんは多彩で、サックスなどの金管楽器、キーボード、パーカションを担当してました。
小林香織さんもさらに多彩で、金管楽器以外にもコーラスからダンスまでこなして、ショートカットの髪型も大変お似合いで、一緒にダンスしたコーラスの佐々木詩織さん(ユーミンはもちろん、MISIAのコーラスを担当した佐々木久美さんの娘さん)と歳の差を感じさせないほど、可愛いらしかったです(笑)。
ユーミンのコンサートには欠かせない今井マサキさん、ギターの遠山哲朗さんのギターテクニック、ドラムさばきで感情移入を感じさせる燻し銀の小田原豊さん、何より武部聡志さんのキーボード演奏は大変素晴らしかったです。
特に、オープニングのパイプオルガン調の演奏には、全身の毛が逆立つほどカッコ良かったです。
アルバム「深海の街」から8曲を歌い上げ、今年の7月でデビュー50周年を迎えるユーミンは、これまで私が参戦したツアーの中でも、歌唱力は抜群だったと思います。
その理由は色々考えられますが、私なりに思ったのは、前述したように今の声のキー(音程)作り上げた現アルバムの曲から、12曲中8曲を歌ったこと、またアーティストの活動が制限されていたコロナ禍の中で作り上げた作品を、色々あった(コロナ、ウクライナ情勢などがあり長い道のりになった)このツアーの期間に、ユーミン自身が心から込み上げる感情移入もあって、私自身、今回のユーミンは聞いている人の心に響く歌声と歌唱力だったと思います。
「深海の街」一曲一曲が、今回のコンサートを通してアルバムとしての完成度の高さも感じてます。
ある番組で、ユーミンも正隆さんも「深海の街」のアルバムを作り上げた時、これまでは達成感あったが、今回はアルバム作成は大変だったが(コロナ禍で自宅でレコーディングなど)、とても楽しかったと言ってました。
松任谷夫妻にとっても、「未曾有のこの時期に、今だから残しておきたい、時間が経過した未来でも、そんな時代を思い出せるような作品」が詰まった今回の「深海の街」アルバムは特別なものだと思います。
今年ユーミンはデビュー50周年、沖縄が本土復帰して今年で50年‥
私も小学生だったその頃からユーミンの曲や歌詞に心を奪われて夢中になり、今思い返せば激動の50年を沖縄で過ごして来た事を思うと感慨深くなります。
ダブルアンコールの前のMCで、ユーミンは涙声で、
「日本で一番、沖縄のみんなに元気になって欲しかった」
には、つい涙が出てしまいました。
他の方のレビューにありましたが、私も「二人のパイレーツ」の歌詞をあらためて聞いてみました。
「いつの日も あの場所で 夢を見れば開くよ 財宝の箱」
今回の「深海の街」ツアーでユーミンが、一番伝えたかった事かもしれません。
ユーミンのコンサートの後は、「14番目の月」の歌詞のように、この日まで楽しみにしていた最高のショーが終わってしまい、毎度の事ながら、しばらくユーミンロスが始まります(笑)。
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- 2022/06/06 (月) 00:41
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