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Paul McCartney

OUT THERE

2013/11/19 (火) 19:00 開演 @東京ドーム (東京都)

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ひらりさんのレビュー

照明が落ちてからのライブ本編はまさしく「夢の中にいるような」時間。超一流のミュージシャンたちが紡ぐ稀代の名曲たちは、CDで聴くそれらと比較してロックはより激しく、バラードはより優しく、そしてポップソングはより楽しく響き、とにかく1曲々々の存在感が尋常じゃない。ポールは曲ごとにエレキ、アコースティックとギターを何本も持ち替え、時にはピアノを華麗に弾きこなし、とまさに獅子奮迅。そして極めつけは、激しいシャウトも厭わず衰えを知らないそのヴォーカル。アリーナは終始総立ちの状態で大盛り上がりのステージとなったのでした。

語るまでもなくそのすべてが印象的だったのですが、敢えていくつかを挙げるとすれば、今回のジャパンツアーでは初演奏となった "Jet"。公民権運動盛んな当時のアメリカへ贈ったとの紹介で始まり、可動式舞台の上でアコースティックギター1本で歌った "Black Bird"。ジョージ・ハリソンの所持していたウクレレでアレンジを加えた "Something"。会場全員が歌うことを楽しんだ "Ob-La-Di Ob-La-Da"、"Hey Jude"。ドームの中に火柱が何度も上がった "Live And Let Die"。フクシマへ捧げるよ、との言葉とともに始まった "Yesterday" あたりでしょうか。

そして、英語のMCにスクリーンで日本語訳を表示させてくれたり、「キョウモ ニホンゴ ガンバリマス」、「デモ エイゴノホウガ トクイデス」とカンペを見ながらMCを頑張る姿に、観客全員を楽しませようとするプロフェッショナルとしてのこだわりが垣間見えて感動しました。
まだまだパワフルなこの御方、今後も私たちをワクワクさせてくれそうです。

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  • 2020/10/23 (金) 18:44

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