まず舞台演出が極めてシンプル。大掛かりなセットは何一つ無く、照明装置もオーソドックス。バンドセットのみが鎮座する様は、音のみで勝負しようという潔さがうかがい知れて良し。アーティストのみを映し続けた鮮明な画像の大型スクリーンや、調和がとれていると感じた音響など、後方席への配慮も抜かりが無かった。
和太鼓三重奏からイントロへ繋いだ"What The Hell"、MCや曲中に散りばめる日本語や「Japa~n」との煽りなど、日本公演を意識した「ならでは」の趣向も十分に楽しめたのですが、やはり歌と楽器隊の良さが際立っていて、しっかりと「聴ける」ステージに仕上がっていたことが何より。私的には、中盤から後半へかけてのミディアムスローな曲を続けたあたりがハイライトでした。