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チャットモンチー

CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~

2018/07/04 (水) 18:30 開演 @日本武道館 (東京都)

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χさんのレビュー

「CHATMONCHY MECHA」の電子音と共にチャットモンチーの二人が登場、ステージの周りの観客に一通り挨拶した後に位置に着きます。始まったのは最新にして最後のアルバム、誕生から「たったさっきから3000年までの話」、「the key」、「裸足の町のスター」を演奏します。
いやぁ、良い チャットってCD音源も十分良いんですけど、えっちゃんの感情の揺れが伝わる生歌もまた良いんですよね。どっちかと言うと自分はライブ音源の方が好みです。この時、多分この曲達はあと1回しか演奏されないだろうし、もしかしたら今日が最後になったのかもしれないと考えると悲しいというか、勿体ないというか。もっとたくさんの人にライブで聞いて欲しかったです。

簡単な(本当に簡単だったんです笑)MCの後に登場したのはDJみそしるさん。次のクッキング・ララは3人がステージ上を自由に歩き回りながら歌っていました。鍵盤を肩に担ぐ福岡さんと、自分のパートじゃない時に楽しそうに体を揺らすえっちゃんが印象的でした。

みそしるさんが退場した次はアコースティックコーナー。まずは懐かしの惚たる蛍を演奏します。自分は行ってませんが、チャットにとって初めてとなった8年前の武道館ライブでも演奏されていたので、そこも意識しての選曲かな~と聞きながら考えてました。 第一部、最後の曲となったのは染まるよでした。この曲は昨年の秘密基地ツアーでも演奏しましたがその時は二人の弾き語り形式でしたが、今日は福岡さんはドラムを使う演奏形式。この1年で二人はまだまだ進化する気だったのだと感じました。曲自体ですが、染まるよは本当に体の奥まで響く、いや染みていく曲事態だとひしひしと実感しました。最後の転調するサビなんかもう例えられる言葉が見つかりません。あの感覚はそうそう体験できるものでは無かったと今振り返っています。

デビューの時からのチャットの歴史を振り替えるビデオを繋ぎとして始まったライブ。垂れ下がっていた妙幕が上がり始めると何やら台が見えます。今度は何をするつもりだと思っていると後ろにいたのはストリングス部隊。えっちゃん曰くチャットモンチーアンサンブルだそうです。そのままmajority bluesに入ります。普通、最後のワンマンって今までの総集編みたいな感じではないんですか?あの二人ガンガン新しいことぶち込んでくるじゃないですか。後のMCによるとこの提案は乙女団の世武さんのものだったらしいですが、それを実行する二人の飽くなきチャレンジ精神に脱帽です。完結すると決めても二人にとってそれはきっと、こなそんフェスの最後の1曲を演奏した時でありそれまでは立ち止まるつもりなんて全く無いという決意が伝わってきました。

ウィークエンドのまぼろし と 例えば、 を演奏した後はストリングス部隊は一時退場、おっ、何やら空のドラムが登場してきました。この前のMステの時のようにアジカンのドラムの方(でしたよね?)が登場するのかな~なんて予想を裏切って登場したのは板橋が生んだ猪年のロックスター恒岡さん 単純にビックリしました。あの「女に生まれたらチャットモンチーになりたかった」と話していたら、本当にチャットモンチーのサポートメンバーの一員となった元男陣のツネさんですよ。久しぶり~っと笑 でも、周りの女子高生?っぽい人は「誰?」っと言っていたので6人体制すらもう過去のことなんだと思い、なんか複雑に感じると共に、まだまだ新しくチャットにハマった人もいるんだと思いました。
東京ハチミツオーケストラとさよならGood bye、どなる、電話、どしゃぶり と懐かしい三曲を立て続けに演奏します。どなる、...は初めて生で見ましたが楽器の圧が凄い。本来の楽器を演奏するチャットの二人もツネさんも凄まじいかったです。ここで気付いたのが曲の流れ。第一部は「誕生」メインでしたが、第二部は初期の曲、特にchatmonchy has comeと耳鳴りからの曲が多かったのですが、つまりこれは新しく「誕生」してそこからまた1stへ、「新しいチャットモンチーが来た」ということではないでしょうか?本当、これがラストワンマンという感じが全くしません笑

ライブも終盤に差し掛かりいよいよエンジンも掛かっていきます。福岡さんのベースソロソロと共に始まったLast Love Letter、えっちゃんがギターを軽く鳴らして始まった真夜中遊園地。メカットモンチーが嫌いなわけではありませんが、もう昔の鋭い迫力溢れる演奏はもう生では聞けないと思っていたので、本当に嬉しかったし盛り上がりました。最後に聞けて大満足です。

いよいよ最後の1曲、それはハナノユメでした。過去2回の武道館ではいずれも最初に演奏されたハナノユメ、それで本編を締める構成にチャットの武道館はハナノユメに始まり、ハナノユメに終わったのだと感じました。(アンコールは別です笑)この曲では再びストリングス部隊が登場します。ハナノユメの最初の間奏ってCDではギターの2本の音で構成されているのでライブではえっちゃんはバッキングの方を演奏するので毎回少し物足りなく感じていたんですが、最後の最後にストリングスが主旋律を演奏することでその物足りなさは無くなっていました。ツネさん含め総勢9名での演奏の本領発揮と言ったところでしょうか。

アンコール1曲目はシャングリラ。自分は最初の
シャングリラ幸せだって叫んでくれよ
時には僕の胸で泣いてくれよ
シャングリラ夢の中でさえ うまく笑えない
君のことダメな人って叱りながら愛していたい
を聞いた瞬間、不覚にも涙が溢れてしまいました。この、不器用なシャングリラに対する優しい歌が本当に大好きです。 その次は風吹けば恋。もうさっきの涙など、何処へやらですよ。もう盛り上がる、盛り上がる。スリーピースでこの曲、もまた聞けるとは思っていませんでしたし、これが本当に最後だと思うと悔いのないよう全力で楽しみました。
ツネさんが退場し、ステージにはチャットの二人だけです。ここでMCが挟まりましたが二人は観客の優しい言葉に我慢しきれず涙を見せる場面もありましたが、こちら側としても「ありがとう」と言うともう涙がまた溢れてきました。本当にもうこの二人の、チャットモンチーの演奏は聞けないなんて。
この武道館ライブを締めくくるのはサラバ青春。もう無理でしょう。我慢できませんよ。スクリーンに写った歌詞が一言一言染みてきます。高校の卒業式では何も感じなかったのに、今になって深く深く伝わってきました。

文字制限ギリギリの大変な長文となってしまいましたが、もし最後まで読んでくださった心優しい方がいらっしゃったとしたらご精読ありがとうございました。

  • いいね! 68
  • コメント 1
  • 2018/07/05 (木) 00:58

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詳しいレビュー ありがとう。私も現場にあったけど、これ読んで昨日が浮かんで涙が出そうになっていまいましたね。

ゲスト

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