13周年を経て、ライブでの変化とは?

LEGO BIG MORLのライブはデビュー当時からその音のクオリティの高さに業界内でも注目が集まっていた。さらにそこへメンバーのビジュアルの良さという華やかさも加わり、ライブの評価は常に高い。そんなライブを13年続けて行く中で、今、そこに新たな武器を備えられるようになったと言う。

3月28日で結成13周年を迎えましたが、“ライブ”という点で、自分たちの変化を感じるところはありますか?

ヒロキ:余裕でできたなって。

余裕?

ヒロキ:去年はわりとイベントに多く出させてもらったんですけど、例えば10バンドくらい出てるとしたら、俺らは上から数えた方が早いような年齢になってるわけじゃないですか。その中で、片手で勝てるなっていうライブができてる(笑)。それは手を抜けるってことじゃなくて、一生懸命やりながらも懐も見せられる余裕が持てるようになってるってことで。そこは変わって来たところだと思います。

ライブってそうやって年月をかけて変化して行くものですけど、初見でピンと来なかったアーティストのライブをまた観に行くってなかなか難しくて。ただ時期を置いて観てみたら、すごく良くなってったってこともわりとあるんですよね。

ヒロキ:そういう意味では俺らのライブを昔に観て、それから観てないって人も多いと思うから、その余裕は勝手に出てるので、ハードルは高いと思うけど観て!とは思いますね。

逆に変わらないところは?

ヒロキ:ずっとあまのじゃくなところ。ただそれは人と違うことをやってるからいいっていうわけじゃなくて、常に何かしら工夫をしてるから。

お客さんとして観ていると、歌を伝えたいっていう想いがより大きくなっているような変化を感じます。

カナタタケヒロ:そういうところで言うと、柔軟になって来てるのかなって思います。極論、アカペラでも勝負できるなっていうところまで来てるというか。歌一本でも勝負できるっていうのがLEGOの強みでもあると思うので、まずは歌を届けた上で、アンサンブルとかを聴かせて行くっていうような考え方に変わって来たかな。そこは急激に変化してるところかも。もともと歌も楽器の一部くらいの感覚でやってきてたけど、『NEW WORLD』(2014年発売)ぐらいから自分の持ち味は歌なんだって気づき始めて。それで作ったのが『心臓の居場所』(2017年発売)だったから、そこからまたその想いが確信に変わって来てるところはありますね。あとは個人的に一人で弾き語りで歌う機会が増えたこともあって、歌が自分の表現方法なんだって改めて気づかされたりもしてます。

歌に対するこだわりがより強くなって来ているんですね。

カナタ:そうですね。でもそれって昔からあったのかもというか。カラオケに行って、初期の自分たちの歌を歌ってみたりすると、バンドの中で歌ってたときとは違う気づきがあったりもして。昔からしっかりいいメロディを作ってるやんって(笑)。だから最近の曲だけじゃなくて、昔の曲もちゃんと歌が引き立つものになってるっていう再確認が自分の中であったりもしました。

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