ひらりさん なんという歌声。それは筆舌に尽くし難い、本当に素晴らしいものでした。 会場到着は開演直前になってしまったのですが、入場してすぐ視界に入った場内の観衆は、平日の夜にも関わらず18,000人。女子高生からご年配までが集う客席を見て、日本でも様々な層のファンに彼の歌が支持されていることを改めて認識した次第です。 登場するや否や「東京のみんな気分はどう? 元気かな?」と客席を気遣うサムは、オープニングから "One Last Song"、"I'm Not The Only One" と私のお気に入り曲を颯爽と披露。そして「もし知っている曲があったら、みんな一緒に歌ってね」なんてMCにも彼の人柄の良さが伺えます。ハイトーンのヴォーカルが賞賛される彼ですが、実際にライブを目の当たりにすると、その声は実に繊細で、トーンや歌い回し、息遣いなどは個々の曲調によって自在に変わるのですね。ヴォーカリストとしての表現力はもちろん超一流なのですが、独特の響きと揺らぎを持ったサムの声は唯一無二で、今回のようなアリーナ級の大会場でもその魅力がしっかりすべての観客に伝わっていたことは、会場から最寄駅へ向かう道すがら、人たちから漏れ出ていた感動や感嘆の声があまりにも多いことからも明白でした。 またライブを観たい、そんなアーティストが私の中で一人増えた初秋の夜です。 いいね! 13 コメント 0 2020/10/25 (日) 01:46