ひらりさん この来日公演では最新アルバムを紹介しつつ、これまでのキャリアを総ざらいするセットリスト(つまりヒット曲が満載って訳ね)が組まれており、これだけでもはや盛り上がりは約束されたようなもの。果たしてチェロやバイオリンによる前奏で始まった開演時から、バンドセットとなった厚みのある音も相まって、地鳴りのような歓声と振動が場内を支配しておりました。 MCによれば「前々回のライブで右足を負傷した」とのことで、実際パフォーマンス中に足を引きずり、再三見せるジャンプも片足によるぎこちないもの。しかしながら、高評価を得ている美しい歌声に一切の陰りが見えないのは流石の一言で、時に艶っぽく、絶妙の揺らぎを伴ったその美声が終始聴衆を魅了しており、ヒップホップやロック、メロウな曲に至るまで、複数のジャンルや曲調を高い水準で自在に行き来する天賦の才も存分に堪能できた至福の時間でした。 スーパースターが魅せた一夜限りのショー。場内を埋めた観客による大合唱もあり、開演前に予想した通り大きな興奮と満足を私に残してくれました。 いいね! 57 コメント 0 2023/09/29 (金) 09:47