パンフレットに掲載されているバンドやアーティストが半分くらい(日本のバンドPINK、謎の中国人女性歌手、イングヴェイのRising Forceなど)参加しなかった謎のイベント。その穴埋めの為か、一バンド目が日本のライブハウスのハコバンで活動していたような黒人がヴォーカルのバンドだった。 当初はグラハム・ボネットがKUNIのバンドで歌う予定だったとかで、実現していればRAINBOWの(当時の)歴代ヴォーカリスト三人が一堂に会する豪華なイヴェントになるはずだった。 しかしながら、キャンセルが相次いで時間に余裕が出来た事によってDIOの演奏時間をたっぷり稼ぐ事が出来、Super Rock '85では叶わなかったフェスでのフルセットのライヴを観る事が出来たのは、不幸中の幸いとでも言うのだろう。 書いていて思い出したのだが... パンフレットには載っていなかったが、当時、大人気だった久保田利伸も当初は参加する予定だったとかで、最寄り駅や会場の周辺で「チケット売ります」の紙を持った若い女性の姿を結構見掛けた。

このバンドを観たくてチケットを取った。 後になってロニーの体調が悪かった事を知ったが、全く気付かないどころか、彼の全身全霊のパフォーマンスに身体が震えた。 個人的な事だが、この時はロニーといえばDIOしか知らず、まだサバスどころかレインボーさえ聴いていなかった時期で、その二つのバンドを事前にしっかりと聴いていれば、もっと楽しめたんだろうな。 アンコールでWe Rockを演らなかったのは残念。近年になって某音楽評論家が「プロモーターが安ホテルを手配したりしてロニーを怒らせたので、単にやりたくないから、やらなかった」と発言していたが、ロニーは来日直前に盲腸の手術を行っており、その影響だったと当時、某音楽誌の編集長が語っていたのだが...。